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大きなベッドに座って、大きなテレビをぼんやり見ていた。 バスタオルの下に下着はつけている。 だけど、なんでこんな姿で、こんなところで、隆太とテレビを見ているのか謎。 テレビに思わず笑うと、隆太の笑い声も聞こえて、隣を見ると隆太も私を見て、私は隆太から距離を少しとる。 「……風呂入ってくる」 隆太は溜め息をつくように言って、バスルームへ。 私は大きく息をついて、明るすぎて見えまくりになってるこの状態をどうにかできないか、室内の明かりをいじる。 と、バスルームの電気を消してしまったらしい。 「千香っ、電気っ。見えないっ!」 なんていう隆太の大きな声が聞こえてきた。 バスルームの明かりはつけてあげて、部屋を真っ暗にしてベッドに潜り込む。 寝てしまおう。 なんか気まずいし。 朝になればもう言葉をかわすこともない。 でも…、痛みや力強く私の腰を引き寄せるその感触は体に残ったまま。 痛い…。 心も体も。 眠れるはずもなくて。 シャワーの音が止まるのを聞いていた。 隆太の足音を聞いて、ベッドが揺れるのを感じて。 テレビが消された。 近くに感じる気配。 「……千香、寝てる?」 声に目を開けると、髪を濡らした隆太がバスタオル一枚だけで私を覗き込むように見ていた。 「……なんで服着てないの?」 「…俺の服、着ておく?」 「大きすぎるよ」 「上だけとかでも。…俺の目に毒だから」 「どうせ手入れできてない処女の体だよっ」 「じゃなくてっ。…だから、……千香、おまえ、自分にもっと自信持てば?俺を振った女なんておまえくらいだ」 恨まれてる…。 「隆太はモテモテだよね」 「コウのほうがモテる」 「コウって知らない」 「紫苑晃佑」 言われて思い出す。 あぁって思っていたら、隆太の服が投げられて、昔を思い出して袖を通してみた。 隆太のブレザーを着てみた。 そのときと同じように、私の手は袖から出ない。 肩幅も全然違う。 肩に顔を擦りつけると隆太のにおいがした。 ジーンズもはいてみたけど、腰まわり大きい。 裾も長すぎ。 いつの間にかつきあった頃よりも隆太は大きくなってる。 ジーンズは脱いで、下着だけの隆太に渡すと、隆太はジーンズだけはく。 「まだ痛い?出血ある?」 「……痛くなかったらもう一回って言うの?」 「……おまえ、そういうのやめよう?」 「そういうのってなに?」
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