始まりの元

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「恵奈最近、太ったよね」 これは、私のクラスメイト神田彩乃に言われた言葉。 春休みを終えて中学3年生になった私は、あの時言われた彼の言葉を思い出す。 凄く醜い身体なのだろう… なんで普通に食事を取ってるのかな… 自分に疑問を抱き始めたのは、中学3年になってからの4月の出来事だった。 自分の体系が嫌いになった。 痩せたいのに"食べたい"に負ける心が嫌いになった。 全部自分が悪いのに疑問ばかりが生まれていく。 そんな毎日を送る日々の中であるきっかけが私の心を動かす。 それは、朝読書の時間 「今日、本忘れちゃったぁ。彩乃なんか貸してくんない?」 差し出されたある一冊の本。 私の心を動かしたある一冊の本。
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