始まりの元

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幸とマックに行く時はいつもこんな感じだった。 幸がテリヤキのセットを頼んで、私がマックポークとポテト。 量は幸より少ないのに、幸は食べるのが早くてとっても幸せそうに食べる。 私は、食べるのが遅いから幸が食べ終わって待ってる時間に周りから"デブの癖に食べ過ぎ"って思われてる気がしてならない。 そんなことを感じることもあった。 周りの目が痛く感じて仕方がない。 思い込みもいいところだけど、これはこれでいい気がした。 痩せる為に必要な感情だから。 きっかけは、いくつあってもいい。 寧ろ多い方が断然いいに決まってる。 痩せることの第一歩。 食べないことへの粘り強さになる。 私は、"食べる"という字が嫌いになった。 どんなにお腹が鳴って、食べたくても絶対に食べない。 5kgだって10kgだって痩せてやる。 食べなければ、胃はどんどん小さくなるから。
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