コトリとイチの未来と光

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  こつんと、額を額に合わせてくるイチに、わき上がってくるのはあたたかさに溢れた興奮だった。 イチが、こんなにも弱った顔をして。 ぬくもりを全部くれるみたいに、包み込んでくれて。 まるで懇願するように、あたしを求めてる。 光が、満ちる。 あたしの目の前に、欲しかったものが、ある。 あとは、手を、伸ばすだけだ。 .
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