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「しかしよくこんな情報だけで見つけられたよな?」
「それはまあ……企業秘密ってことで……」
大樹は見つけたことを自慢した割に特にどうやって見つけたということを隼人には全く教えなかった。
「……まあいいか、んじゃここ押すぞ?」
隼人はそう言い、画面上にあるそのサイトとやらをクリックした。
するとパソコンの画面が一瞬真っ暗になり、何やら文字が浮かび上がる。
そしてそのサイトの真ん中にはこう書かれていた─────
Are you happy with your life?
Yes or No?────
「なんだ?…これは?」
最初に口を開いたのは隼人だった。
「さあ……僕にも分かりませんよ?ページに飛んだのは今が初めてですから」
二人は突然のことに理解出来ずにいた。
「……あなたは人生に満足していますか?────訳すとこんな感じの意味になりますが……、本当に何なんでしょうね?」
「とりあえず、このままの状態じゃらちが明かないから、どちらか押すぞ?」
そう言う隼人は、マウスが握っている手がうずうず動いていており、とにかく先に進みたいということが見て取れた。
「いや……もう少し考えてからの方がいいと思いますよ? これはなにか嫌な予感がします……」
しかし頭のいい大樹は、迂闊に行動を起こすべきではないと考えてそんな隼人を止めようとする。
「俺は早くこの真実を突き止めたいんだ、さっさと押すぞ!」
しかしそんな忠告など隼人は無視して画面のNoの方をクリックした。
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