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春先の肌寒い夜の歓楽街。男が一人、人混みの中を歩いている。
男の名は谷川、三十五歳。職業は漁師。いつものガールズバーに向かっている。歩きながらタバコに火を着けた。二十一時オープンのガールズバーに行くにはまだ少し時間が早い。谷川は少し歩いて時間を潰すことにした。
歩いているとキャッチたちが群がってくる。
「ごめんな、もう店は決まってるから」
谷川はキャッチを断り、時計を見た。二十一時十五分、そろそろ行ってもいい頃だ。谷川はガールズバーに向かった。
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