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プロローグ
どこかの古びた町。
その町に住む子供たちは皆、ある事を楽しみにしていた。
子供1
「なあなあ!まだなのか?あとどんくらいだ?」
子供2
「落ち着けよ~。気持ちは分かるけどさ」
子供1
「早く見たいんだよ!メディッテが読む紙芝居!」
そう、この町の子供たちが楽しみしていること、それは……。
???
「お待たせ皆さん!」
子供たち
「来たあああっ!」
子供たちは突然の男の登場に喜びの声を上げる。
彼の名前はメディッテ・ハーバー。
黄色などを基調とした、まるで道化師のような派手な衣装を着ていて、動きもどこかコミカルさがある。
そして仮面を被ってはいるが、目元だけの小さな仮面だから、口などの表情はすぐに分かる。
メディッテは子供たちを一通り見渡す。
メディッテ
「おやおや?初めてくる子もいるみたいだね~。では改めて自己紹介しましょう!私の名前はメディッテ。見ての通り、道化師!人を笑わすのが、私の主な仕事。今回は紙芝居で君たちをたっぷりと楽しませてあげるからね~!」
子供1
「いよっ!待ってました!」
メディッテは早速、紙芝居のタイトルを子供たちに見せ始めた。
メディッテ
「今回のお話は……みんな知ってるかな~……発明家ワッツというお話だよ!」
子供2
「発明家……ワッツ……?」
子供たちは全員、頭にクエスチョンマークを浮かべている。
メディッテ
「そうかぁ~みんな知らないか~。それで結構!これからみんなにお話するのに、知ってたらつまらないよね。それじゃあみんな、このお話聞きたいかな?」
子供1
「聞きたい聞きたい!早く早く!」
子供たちは全員、手を挙げたりするなどして必死でアピールしている。
メディッテ
「よし!それでは始めるよ!今回のお話は~……発明家ワッツ!」
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