イエロー君、身体を張る。

1/3
1725人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ

イエロー君、身体を張る。

 イエロー  戦隊物において、このカラーリングの立ち位置は微妙なものである。  何故ならば、作品によってこのカラーを担う者は性別が分かれてしまうからだ。  何かと美少女が幅を利かせる昨今において、僕の立場は少し……いや、かなり肩身が狭いものであることを知って欲しい。  これから君たちが見るのはカッコいいヒーローの活躍でも、痛快なヒーローと敵対するダークヒーローの姿でもない。  宇宙からやってきた地球の侵略者と戦う五人組の戦隊の中で“イエロー”を担うことになった 『稲鳴轟(イナナキゴウ)』 という、名前負けしている僕の物語である。
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!