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いつものように家を出て学校に入った。誰も来ていないのか、下駄箱には靴がひとつもない。
だけどこれはいつもの事。気にせずに自分の上履きへとはきかえる。
うちの野球部ではまだ朝練の義務付けはされていない。だから自主的なことだ。
とりあえずもう見慣れた二年生の教室に荷物を置き、動きやすいようジャージに着替える。それからまた玄関へと階段をおりた。
これだけのことをするのにもう５分もかからない。あいつがいなくなってから朝早くに話す相手がいなくなったからだ。
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