プロローグ1 夜、英雄

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「キャアアアア!!」 機長が副機長の言葉の意味を考えていた時だった、機内で大きな爆発するような音とともに乗客の悲鳴が上がったのは。 ほとんどの乗客が仮眠を取っていた為、何が起こったのか理解出来ていなかった。 そんな中、通路の真ん中に立っていた男が何かを掲げるように腕を上げる。 二回目の爆発するような音が響いた。 眠りから覚めた乗客達がその意味を理解する。 爆発するような音の正体は銃の空砲。 通路に立つ男がゆっくりと銃を下ろし、弾を込めてから、宣言するように声を上げた。 「ただいまより、この機は我々の支配下に入って貰います」
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