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ハイジャック
単純過ぎる、がだからこそ想定外で、最悪。
しかし、この状況下で機長はギリギリ冷静を保てていた。
事態を深く考える暇の無い今は。
だから、機長は空港に緊急を知らせるスイッチに手を伸ばした。
しかし、その手が止まってしまう。
理由は――
「動かないで下さい。 あまり機内で銃は使いたく無いですから」
――笑いながら、コメカミに突き付けられた、副機長の持つ銃だった。
「な……なぜ……?」
「だから言ったでしょう? これからつまらない飛行は終わりだって」
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