プロローグ1 夜、英雄

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ハイジャック 単純過ぎる、がだからこそ想定外で、最悪。 しかし、この状況下で機長はギリギリ冷静を保てていた。 事態を深く考える暇の無い今は。 だから、機長は空港に緊急を知らせるスイッチに手を伸ばした。 しかし、その手が止まってしまう。 理由は―― 「動かないで下さい。 あまり機内で銃は使いたく無いですから」 ――笑いながら、コメカミに突き付けられた、副機長の持つ銃だった。 「な……なぜ……?」 「だから言ったでしょう? これからつまらない飛行は終わりだって」
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