プロローグ1 夜、英雄

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「オイ、よく眠れたかよ……」 のんきに伸びをする男に銃が向けられた。 男はまだ寝ぼけている為か、大した反応を示さず、銃を一瞥してから隣の女性に質問した。 「えぇーと……どういう状況ですか?」 「ハイジャックだよ、訓練じゃねぇ、本物のな」 女性の代わりに犯行グループの男が答えた。 「あぁ、なるほど」 男はその事実を聞いても、焦らずに納得したような声を上げた。 「で、俺は何をするべきなんだ」 男の目つきと声が変わった。
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