謎の少年

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キャップの後ろから飛び出す大きなポニーテールを揺らして歩く、茶色い髪をした少女、ナミ。 彼女はモンスターボールから、パートナーであるポカブを外に出して、草むらの中を歩いていた。 「さっ!一緒に強くなろうね、ポカブ!!」 「ポッカァ!」 ナミの隣をポカブはトコトコと着いて行く。天気も良く、炎タイプのポカブは普段よりも元気そうだった。 しばらく歩くと、草むらが大きく揺れ、中から大きな目をしたねずみの様なポケモンが飛び出してきた。 「出た!あれはえーっと、ミネズミね!」 ナミはアララギ博士から教わった方法で、目の前に現れたポケモンを図鑑で調べた。 「野生のポケモンとは初めてのバトルね!ポカブ、準備はいい!?」 「ポカポカァ!!」 「いくよ先制攻撃!ポカブ、たいあたり!!」 「ミネッ!?」 ポカブの攻撃をまともに受けたミネズミは相当のダメージを負う。ツタージャとミジュマルを相手にバトルして勝利した経験値は、十分にポカブを成長させていた。 「タイミングは今ね!いけーっ!!」 ナミが投げたモンスターボールは倒れるミネズミに当たり、中から赤い光が放たれミネズミの体を包む。 ミネズミをその中に収めたモンスターボールはカタカタと交互に揺れ、しばらくしてカチッというゲット完了の音とともに、動くことをやめた。 「やったねポカブ!!ミネズミゲットだよ!!」 「ポッカァ!!」
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