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「じゃあ決まり!ナミ、まずはわたしと勝負ねっ!!」
「ベル、また君は勝手に...まあいいよ、次は僕だからね。」
チェレンもポケモンバトルを早くやりたいのか、ベルに順番を譲りながらも少しだけそわそわしているように見える。
「いいよ、ベル!私達が相手してあげる!ポカブ、いける?」
「ポッカー!!」
ナミの腕の中から勢いよく飛び出したポカブは、まるで自分を奮い立たせるかのように大きく鳴き声をあげ、鼻から火の粉を吹きながらナミに応える。どうやらポカブもやる気満々のようだ。
「ツタージャ、あなたもいいっ?」
「タジャ!」
ツタージャはベルに床へ下ろして貰うと、ポカブの前までトコトコと近付き、お辞儀をする。その眼には闘志が燃えているようにも見えた。
「じゃあ審判は僕がやる。ナミ、ベル、準備はいいかい?」
「「OK!!」」
チェレンがミジュマルを肩に乗せたまま、両者の間に立つ。
「...バトルスタート!!」
「いけっ!ポカブ!!」
「いくのよっ!ツタージャ!!」
ナミとベル、二人にとって初めてのポケモンバトルが始まった。
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