冒険のはじまり

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「ポカブ!たいあたり!」 「わわっ!えーっと...ツタージャもたいあたり!」 どんっっ!!! ポカブとツタージャが勢いよく同時にぶつかる。二匹のたいあたりはほぼ互角の力のようで、今の攻撃はどちらもあまりダメージは受けていないようだ。 「ポカブ!もう一度たいあたり!」 「きゃあっ!ツタージャ!!」 同時にたいあたりを受けて、少し隙が見えたツタージャにすかさずポカブのたいあたりがヒットした。 どうやらポケモンバトルにおける咄嗟の判断力はナミの方が少し上に見える。一方のベルは、指示を送るタイミングも微妙に遅かったり、ツタージャがダメージを受けるたびに「きゃあっ!」と大きなリアクションをとったりしていた。 バトルはお互いにダメージを削りあうが、ベルとツタージャの連続たいあたりに対して、ナミとポカブのヒットアンドアウェイな戦い方もあり、ナミが優勢になっていた。 「んーっと、ツタージャたいあたり!!」 傷付きながらもツタージャが勢いよくポカブに向かっていく。 「ポカブ!かわしてたいあたり!」 ツタージャのたいあたりをギリギリの所で避け、ポカブの渾身のたいあたりが決まった。 と、同時にこのバトルの勝敗も決まったようだ。 「ツタージャ、戦闘不能。ナミの勝ち!」
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