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「やったね、ポカブ!凄く格好良かったよっ!!」
「ポカポカーッ!!」
チェレンのバトル終了の合図を受け、腕を広げて喜ぶナミに、ポカブも嬉しそうに飛び付いた。
「..ごめんね?ツタージャ。...傷大丈夫?」
「..タ、タージャ...。」
ベルは戦い終えてその場に座り込むツタージャの元へしゃがみ、目に涙を浮かべながらツタージャを抱きかかえた。
ツタージャはそんな悲しそうな顔をするベルを気遣ってか、まるでだいじょうぶだよ、と言うかのように、涙がつたうベルの頬を優しく舐めた。
「ツタージャ...!うえーんっ!!ありがとうっ!!」
ツタージャの優しさでさらに泣き出したベルの腕の中で、ツタージャは微笑んでいた。
「...さてと、次は僕の番だけど、その前にほら、ツタージャのきずぐすり。ベル、使ってあげな?」
「すごいねチェレン!きずぐすり持ってたの!?」
チェレンの準備の良さに驚くナミ。
「まあね、持っていて損はないと思って。」
「...ありがとうチェレン!はい、ツタージャ。きずぐすりだよ?」
徐々に泣き止んできたベルがツタージャにきずぐすりを使うと、ツタージャは先程の傷も癒え、すっかり元気になったようだ。
「はい、ナミもこれポカブに使ってあげて。」
「私の分まであるの!?ありがとうチェレン!」
ナミはチェレンからきずぐすりを受けとり、腕の中のポカブに使うと、先程のバトルの疲れもすっかり取れたらしく、ポカブは勢いよく床へ飛び降りた。
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