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「それにしてもナミってば、ほんとにポケモンバトル強いのねっ!ポカブとも息ぴったりだったもんっ!」
ツタージャも回復したことで、ベルはようやく泣き止んでいた。
「いやあ、偶然上手くいっただけだよ!」
ナミとポカブが同時に照れた仕草をする。ベルの言う通り、どうやら息ぴったりのようだ。
「ベルとツタージャもすっごく強かったよ!またバトルしようね、ツタージャ!」
「タジャタジャ!」
ナミに頭を撫でられて、ベルに抱かれながらツタージャは嬉しそうな仕草を見せる。
「じゃあ、次はナミとチェレンのバトルねっ!わたし負けちゃったし!」
「...そういうことだけど、ナミとポカブは大丈夫かい?」
「もちろん!ポカブ、いってくれる?」
「ポカポカー!!」
ツタージャとのバトルの疲れは完全に取れたようで、連戦にも関わらず、ポカブはまたもやる気に満ちている。
「ミジュ、ミジュミジュ!!」
チェレンの肩から飛び降りたミジュマルも、先程のバトルを見ていたせいか、早く闘いたいかのようにホタチを叩いている。
「...ナミ、手加減はしないからね?」
「当然でしょ?そんなことしたら怒るから。」
チェレンはふっと笑みを浮かべ、ミジュマルの後ろに立つ。
「じゃあじゃあ、次はわたしが審判ねっ!...いたっ!」
「もう、ベルったら。気をつけなよ?」
ベルはツタージャを頭に乗せて走っていくが、途中でソファーにぶつかり少しよろけながら、ナミとチェレンの間に立つ。
ツタージャはベルの頭に直接乗り、その上からベルの大きな帽子を被り、そこから顔だけを出している。どうやらお気に入りの場所のようだ。
ナミもそれを見て笑いながらポカブの後ろに向かう。
「二人とも、準備はいい?それじゃあ始めるよっ!バトルスタート!!」
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