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「大丈夫か?ミジュマル.....よくやった。」
「....ミ、ミジュ......」
チェレンも倒れたミジュマルを優しく抱きかかえ、彼のバッグから取り出したきずぐすりをミジュマルに与えると、ポカブにも使ってあげるようにと新しいきずぐすりをナミへ渡す。
完全に体力を回復した二匹は、余程疲れてしまったのか、パートナーの腕の中ですやすやと眠り始めた。
「二人ともすごいすごいっ!!わたし、こんなに熱いバトルを間近で見たの生まれて初めてっ!!」
興奮気味のベルの頭の上では、同じくナミとチェレンのバトルを見て興奮したのか、ベルの帽子にすっぽり入り、ツタージャも疲れて寝てしまっていた。
「やられたよ、ナミ。あの場面でまさかあんな攻撃を仕掛けてくるなんて思いもしなかった。」
チェレンが苦笑いを浮かべながら言う。
「えへへ、ベルがソファーにぶつかった時にクッションが落ちてたんだ。ポカブの体力を考えても、一撃で決めるしかないと思ってね。上手くいってほんとによかったよ!」
「すごいねナミ!わたしじゃ焦っちゃって絶対思いつかなかったと思うなあっ!クッションを落としたことも気づかなかったもんねっ!」
「そこを自慢気に言ってどうするんだよ、ベル。とにかく、良いバトルだったよ。だけど今度は僕が勝ってみせるさ。」
「私だって負けないよ!またバトルしようね、チェレン!」
バトルを終えた二人が爽やかな笑顔で握手を交わす。それを見て微笑むベル。これがポケモンバトルの醍醐味の一つである。
「....ところでナミ、ベル。どうしようか、これ....」
「ふぇ?」
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