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三人の目に飛び込んできたのは、ポケモンバトルによってぐちゃぐちゃになったナミの部屋。
カーペットは捲れ上がり、本やぬいぐるみ、ゲーム機までもが乱雑に散らばってしまっている。
「....あちゃー、やっちゃったね......」
「とにかくおばさんに謝ってくるよ。」
「あ!待ってチェレン、わたしもっ!!」
部屋を出て早足で階段を降りていくチェレンとベル。その後を追うように、ナミもポカブを抱きかかえたままリビングへ降りて行った。
「.....おばさん、ごめんなさい。ナミの部屋を汚してしまって......」
「あ、あの....わたしが!わたしが、ポケモンバトルしようって言い出したせいで.....」
「あら二人とも、一体なんのこと?」
「ごめんねママ!二人は悪くないの!!」
少し遅れて来たナミが事情を説明する。
「あらそうだったの!ポケモンバトルって賑やかで楽しいのねっ!」
「「「.....え?」」」
てっきり叱られるだろうと予想していた三人はかなり驚いたようだ。
「この子達が貴方達のパートナー!?小さな体して元気いっぱいね!」
ママは三人の腕の中で眠るポケモン達を見ながら優しく微笑んだ。
「部屋はママが綺麗に片付けておくから、アララギ博士にお礼を言いに行ったらどうかしら。」
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