32人が本棚に入れています
本棚に追加
「うん、分かった!ありがとうママ!!」
「ありがとうございます。それじゃあナミ、ベル。一時間後にアララギ研究所の前で集合しよう。おばさん、お邪魔しました。」
「あっ!待ってよチェレン!じゃあまたねナミ!!」
「うん!またね二人とも!」
二人の背中を見送ったナミが、研究所へ行く準備をしていると、ママがリボンの付いたピンクの小さな箱を差し出してきた。
「これはママからのプレゼント。ライブキャスターよ!」
「ライブキャスター?」
箱を開けると、中には赤いベルトの腕時計のようなものが綺麗に収められていた。
時間が表示されている画面は、通常のそれよりも大きくなっている。
「これはね、登録した人と遠くにいてもテレビ電話で連絡が取れるとっても便利な道具なの。もちろん時計としても使うことができるわ。はい、お誕生日とポケモントレーナーになったお祝いよ!」
「うわあ!ママありがとうっ!!」
「うふふ、どういたしまして。あら、起こしちゃったみたいね。」
二人の会話で目を覚ましたポカブは、初めて見るライブキャスターに興味津々のようだった。
「....よし!準備もできたし、行ってきますママ!!」
「気を付けて行ってらっしゃい!」
リュックを背負い、キャップを被り、後ろから出しているポニーテールを揺らしながら少女は走る。
左腕には赤いライブキャスター、ポカブの入ったモンスターボールを腰のベルトに装着し、ナミは集合場所のアララギ研究所へ向かって行った。
最初のコメントを投稿しよう!