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幸先良くミネズミをゲットしたナミは、その後も野生のポケモンとバトルを繰り返していた。
しかし、彼女は今、野生のポケモンを前にして必死に逃げている真っ最中だった。
「.....ちょっとー!!なんでミネズミばっかなのよーっ!!」
「ポカ!ポカ!!」
ナミの前に現れるのは、何故か全てミネズミだけだったのだ。
倒しても倒しても飛び出してくるミネズミを、最初の間は順調に相手をしていたナミとポカブだったが、徐々に体力も削られていき、逃げるのも一苦労という今の状況に至る。
「....くっ!逃げ切れないかも.....ポカブ大丈夫!?」
「....ポ、ポカァ!!」
逃げ切ることが難しいと判断したナミとポカブは、この場で闘うことを決める。
「ポカブ!ひのこっ!!」
「ポカァー!!」
ポカブはバトルを繰り返すうちに覚えた新技、ひのこを繰り出すものの、先に進むたびにレベルの上がるミネズミはなかなか怯まない。
迫りくるひのこをなんなくかわしたミネズミとは対照的に、体力の減っているポカブの方が明らかに劣勢である。
「ミネミネッ!!」
「ポカブ避けて!!」
ミネズミのたいあたりをなんとか回避するが、確実にポカブの息は上がっている。
「ポカブ大丈夫!?どうしよう、なんとかしないと.....」
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