謎の少年

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「なんだか素敵な街だね!私、今までカノコタウンから出たことなんてなかったから、凄くワクワクするよ!」 「ナミ、わたしもわたしもっ!あっ!わたしポケモンセンターでモンスターボール買わないと!!それじゃあ先に行くね二人ともっ!!」 あっという間に去って行ったベルを見て、ナミとチェレンは笑いながら、これからのお互いの動きを尋ねる。 「ベルは相変わらずだけど、ナミはこれからどうするんだい?」 「私もまずはポケモンセンターに向かうよ。ポカブを休ませてあげたいし。チェレンはどうするの?」 ナミは腕の中ですやすやと眠るポカブを優しく撫でながら言う。 「この先に、サンヨウシティっていう所があるんだけど、そこにポケモンジムがあるみたいなんだ。この街で準備が整ったら、まずはそこに向かうとするよ。スムーズに行けば、なんとか夜になる前に着けるかもしれないからね。」 そう言ってチェレンはライブキャスターを見る。現在の時刻は、午後三時過ぎ。日が傾き始めてはいるが、暗くなるまでにはだいぶ時間がありそうだ。 「分かった、それじゃあ私は行くね。またね、チェレン!」 チェレンに別れを告げたナミは、先にベルが向かったであろう、ポケモンセンターへと足を進めた。
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