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一目惚れだった。
友達と楽しそうに話す君は、あまりにも美しかった。
だけど……。
僕の容姿じゃ君に嫌われてしまうだろう。
ほら、まただ。
皆、クスクスと笑っている。
いいさ、慣れている。
だから、密かに君を見ていた。
楽しそうに話す君が見ていたかったから。
なのに、どうしてだろう。
「見て、あの子、さっきからこっち見てるよ?」
「うわー、気持ち悪い、こっち見ないでほしいな」
「そ、そんなつもりじゃなかったんだ、ごめん」
あぁ、まただ、笑われる。
僕は目を瞑る。
「私、この人知ってるよ?」
僕は唖然とした。
そんな、君はそれでいいの?
僕なんかを庇うなんて。
だけど、ただただ嬉しかった……。
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