第16章

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「遅いんだよ」 そこで来たのが、新たちだ。 新たちは、こっちに来て知り合った暴走族の幹部たち。 学校が一緒で、たまたま入った空き教室が、新たちの学校での溜まり場で それを敵に見られ、守るって話に流れが進みつつある。 「ごめん! 私が、寝坊しちゃって」 君は、そう言いながら新たちに近寄る。 「・・・早くしろ」 新が、動かない私にしびれを切らしてそう言った。 「新、女の子には優しくって言ってるでしょ?」 そう言ったのは、響(ヒビキ)。 私は、新たちに向かって歩き出す。
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