第15章

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「・・・あぁ」 零は、静かにそう言った。 『彼ね、聖朧の総長なんだよ。 だから、攻め込まないで』 私のその言葉に、辺りがざわめいた。 「そこが、今の鞠の居場所だからか?」 零のその言葉は、辺りを静かにさせた。 『居場所・・・ではない。 聖朧は、居心地が悪いんだ。 でも、大切なんだ。 蒼龍が』 「ここが?」 葵のその言葉に、頷いた。 『聖朧の強さは、私がわかってる。 仲間同士の信頼もここ数ヵ月で上がってきてる。 蒼龍じゃ、絶対に勝てない。 だから、攻め込まないで』
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