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「・・・あぁ」
零は、静かにそう言った。
『彼ね、聖朧の総長なんだよ。
だから、攻め込まないで』
私のその言葉に、辺りがざわめいた。
「そこが、今の鞠の居場所だからか?」
零のその言葉は、辺りを静かにさせた。
『居場所・・・ではない。
聖朧は、居心地が悪いんだ。
でも、大切なんだ。
蒼龍が』
「ここが?」
葵のその言葉に、頷いた。
『聖朧の強さは、私がわかってる。
仲間同士の信頼もここ数ヵ月で上がってきてる。
蒼龍じゃ、絶対に勝てない。
だから、攻め込まないで』
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