第15章

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「嫌いでもいい。 俺と一緒にいろ。 絶対に幸せにしてやる」 零は、いつも欲しい言葉をくれる。 『・・・ごめんね』 私は、そう呟いた。 ごめんね。 私じゃ、駄目だから。 目をつぶれば、いつも思い浮かぶのは蒼龍のみんなの笑顔。 でもね、駄目なんだよ。 『記憶がない私を受け入れてくれたのは、確かにみんなだったから。 聖朧のみんなが、記憶がない私を受け入れてくれたの』 裏切るとか裏切らないとかじゃない。 『新しい家族が私の帰りを待ってるの』 将さんが 幸子さんが そして、和くんが 私の帰りを待ってるの。
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