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「嫌いでもいい。
俺と一緒にいろ。
絶対に幸せにしてやる」
零は、いつも欲しい言葉をくれる。
『・・・ごめんね』
私は、そう呟いた。
ごめんね。
私じゃ、駄目だから。
目をつぶれば、いつも思い浮かぶのは蒼龍のみんなの笑顔。
でもね、駄目なんだよ。
『記憶がない私を受け入れてくれたのは、確かにみんなだったから。
聖朧のみんなが、記憶がない私を受け入れてくれたの』
裏切るとか裏切らないとかじゃない。
『新しい家族が私の帰りを待ってるの』
将さんが
幸子さんが
そして、和くんが
私の帰りを待ってるの。
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