第14章

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『ほら、これでいいんでしょ? 由良も、そーやって喧嘩売んないの』 だから、私が間に入って止める。 『・・・魅女、家に帰らないの? 今、組長が変わったりとかして忙しいんでしょ?』 そんな私の言葉に、魅女はキッと私をにらむ。 「あんたのせいじゃない! 家に帰っても 鞠お嬢なら、鞠お嬢さえいればって! どうして、あんたばっかり頼りにされるのよ! もういない人間のことなんか忘れて、新しい方法を探そうとなんかしない!! 私に、あんたみたいにやれって? あんたみたいに、自分を捨てればいいの? あんたみたいに、あの膨大な数の人たちを覚えればいいの?」
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