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「俺も受け入れた。
鞠の過去も全部。
鞠が帰ってくるの待ってたんだ。
俺の元に、帰ってくるの。
俺じゃ、駄目なのか?」
違うよ。
『零がダメなんじゃない。
私がダメなの。
きっと今の私じゃ、誰も幸せにはできないから』
今の自分に、自信を無くした私じゃ
誰も幸せにはできない。
『ごめんね。
私のこと、待っててくれたのに』
だからね、私は消えるの。
みんなの前から
雪が舞い落ちる中、私は蒼龍の溜まり場を後にした。
零達が、呼び止めているのを聞かないふりして
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