第15章

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ユラユラ   ユラユラ 水が波打つ。 『何してるの?』 真冬の海 そんなとこには、私と君しかいない。 『この海は、やめた方がいいよ。 てか、海はやめなよ。 死ぬなら、安眠をおすすめするよ』 君に向かってそう言った。 「もう、好きにさせてよ! 楽になりたいの!!」 『楽になりたいなら、感情をなくせばいいでしょ? 死っていう眠りは、私は嫌い。 怖い夢でも見たらどうするの。 ずっと見続けるのよ?』 「この現実より怖いものなんかない!」 君はそう怒鳴って、冷たい海の中に足を進める。
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