第15章

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「期待なんかしてない・・・」 君のその声は、弱々しかった。 『期待してなきゃ、君は今ここで死のうとなんかしないでしょ? 何を期待してたか知らないけど、バカね。 期待なんかするから、絶望するんだよ』 期待なんか、もうしなきゃいい。 心に鍵をかけて、いつか見たあの時の光景を二度とおこさないように。 「・・・私、これからどうすれば」 君はそう言った。 『私と一緒にいる? 私、今 独りだから、一緒にいてあげないこともないよ』 「・・・・いてやってもいいよ」 君のその言葉に、私はニッと口角をあげた。
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