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「漸くか。
・・・・って、どこ行くんだよ」
『・・・学校だけど』
私は、新に捕まれた手をじっと見る。
スッと新たちの横を通りすぎようとしたが新に手を捕まれ失敗したのだ。
「行き帰りは、車かバイクだって言ってんだろ。
早く乗れ」
私は、力強く捕まれた方の腕を引いた。
そして、漸く自由になった手をじっと見てから、新を見る。
『私は、送り迎えなんかいらないって言ってるでしょ?』
「でも、鞠さんは狙われてるんですよ?
ですので、守るためにも一緒に行動してもらわないと」
響のその言葉に、私はため息をついた。
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