第16章

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『そうね。 言葉は、どんなに鋭い鈍器よりも心をズタボロにする。 ・・・・でも、どんなに硬い刃でも、悪用すれば刃はなくなる。 だからこそ、使えるときに使わなければもったいないと思わない? 永遠の眠りにつく前に・・・』 使えるときに使わなければ、それほどもったいないことはない。 損得なしにしたって私はねそう思うよ。 『だからと言って、私は自分の強さを捨てる気はないよ。 もしそれで死んでしまっても、それは愚かな証拠。 そんな人間は、幾度も死ねばいいんだよ』 自分でも思う。 こんなことを思う私は、心底 主人公向きじゃないって
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