第16章

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「・・・お前、寂しいやつだな」 暁斗は、そう言ったのだ。 「仲間を知らない、一匹の野良猫みたいだ」 暁斗の言葉に、思わず笑いそうになった。 『暁斗も同じこというのね』 気づいたら、そんなことを言っていた。 「・・・同じだと?」 反応したのは、新だった。 『そう。 ・・・・知り合いに、同じことを言う人がいた。 私を野良だから、一緒にいろって・・・。 君たちも、同じね。 嫌いよ、君たちは。 ・・・・もうね、仲間なんかいらない。 君たちと一緒にいれば、ばれてしまうじゃない』
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