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「チャンスを与えたに過ぎない?」
『そうだよ。
私は、神でもなければ女神でもない。
君を守るなんて言えるほど、できた人間でもなければ
絶対に裏切らないなんて言えるほど、君を愛してるわけでもない。
そう。
この賭けに、君が必要だから用意した駒に過ぎない』
「・・・駒」
『そうだなぁ。
さしずめ君は、捨て駒というとこだろうか』
「捨て駒?」
『少しでも幸せになりたいんだよ。
私だってね』
「・・・なら、私はもう用なし?」
君のその絶望した顔、笑えるね。
そう思ってる私は、やっぱり主人公向きではないんだろう。
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