第14章

7/32
前へ
/125ページ
次へ
「っ!」 魅女は、顔を歪ませた。 私は、立ち上がる。 『下に行ってくるね』 私は、そう一言かけて幹部室を離れた。 私は、階段を降り車庫まで行く。 下っ端の皆が、バイクを楽しそうにいじっていた。 ここは似ている。 蒼龍の溜まり場に・・・。 私に気づき、手を振ってくれる下っ端君たちに私も手を降り返す。 ほら、辛くなるだけ。 私に残ったものなんかない。 強いて言うならば、虚しさ 悲しさ 絶望感 そんなものしか、残ってない。
/125ページ

最初のコメントを投稿しよう!

399人が本棚に入れています
本棚に追加