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駅前のファミレスに着いた三人は、にこやかに笑う店員に案内されテーブルについた。
メニューを眺めながら仁美が言う。
「この間来た時は、ハンバーグのセットにしたんだよね~」
「美味しかったね。今日は美世が言う通り、パスタにしようかな?」
司は美世と一緒にテーブルに広げたメニューを見ていた。
「私、ここに来るといっつもパスタなんだ」
美世はすでに注文が決まっているようで、悩む二人を眺めている。しばらくして注文が決まると、ボタンで店員を呼んだ。
注文した料理が揃い、セットのドリンクバーで注いできた飲み物で小さく乾杯した。
「「「テストお疲れ様ー!」」」
司は冷たいオレンジジュースを喉に一口流し込むと、グラスを置いた。それぞれ料理に手を伸ばしながら、お喋りもはずむ。
「ね、美世。相模先生とは、どういう経緯で付き合ったの?」
「わっ!仁美、外では"先生"は無しだよ!?......誰が聞いてるかわかんないんだからっ」
「ごめんっ」
ちょっと顔を赤くした美世が、仁美に言う。口調は強いが、照れの混じる笑顔で。
美世も馴染んできたよなぁ、と司は嬉しく思った。
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