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・第六世界
ー名無しの小さな村ー
「おおぉぉ、やはり勇者様ではないですか!!探しましたぞ!!なにせ半年も行方を眩ましておりましたからなぁ!!」
「・・・うん?俺?勇者?」
一体何が起こった。
自宅で読書をしていたら突然小太りの男、着ている服から察するにお偉いさんか・・・がノックもせずに家に上がり込んで来やがった。
後ろにはなんと軽装の兵士二人付き。
「何を言っておられるのですか!!この世界では珍しい黒髪とその容姿、回りに溢れる禍々しい不機嫌なオーラ!!おぉ、勇者様!!」
「ちょっと黙れお前。まず落ち着け。どこのお偉いさんか知らんが人の家に挨拶も無しに上がり込んで来るな」
ほんとにいきなりなんだ?・・・おいおっさん、近寄って来るな暑苦しい。汗と荒い鼻息で気持ち悪い。
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