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「……信じていたの。私、きっとジュンちゃんがまた愛してくれるって。それなのに……」
「すまない……それでも、やっぱり今の家族を見捨てることなんて出来ない」
「……ふふふ、やっぱりジュンちゃんは素敵。自分の大切な物の為なら人を殺せるんだものね?ふふふふふふ……
それは私も一緒よ?愛しいジュンちゃんの為なら、手段は選ばない。
例え、一緒に死のうとも」
ガチャン、キィィイ―――
海へと向かったはずのトロッコ。
「……ああ、これがメインだったな」
ポイントの前で茫然と口にした言葉にユリが寄り添い抱き締める。
「そうよ?全ては愛の為に……」
了
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