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で。時間は少しとんで帰りのHR。
「明日はクラス内での模擬戦がある。各自、しっかり体を休めておけ。今日はこれで終わる」
挨拶をし、今日の授業が完全に終わった。
「……さて。逃げるか」
机の脇にかけていたポーチを腰に、カバンを手に持ち、アルは立ち上がった。
「ねぇ、アルファルドくん」
と、何者かがアルを呼ぶ。「またトウジかクソッタレ」と思いながら、アルはその声の方を向いた。
「いいかg…あれちがう」
その声の主はライラであった。申し訳なさそうな顔をして、アルを見ている。
「アルファルドくん……ごめんっ」
ライラは、アルの胸に手をあてた。
「!?」
彼女の手から送り出されたのは、電流。バチバチバリバリと。
いくら強くても、アルは基本ステータスは一般人と同レベル。そりゃ電流を喰らえば気絶しちゃいます。
ばたり、とその場に倒れたアル。
「トウジ、今よ!」
レフィアが、トウジの方を見て言った。
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