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それから少し時間が経って、アルは無帝として黒コート姿。そして、アルはギルド《王の武具》にいる。場所は城のすぐ近くだ。
「無帝、この三人が同行するガンナーだ」
全帝が言った。彼の隣には、三人の男がいる。ガタイはそれなりに良く、みんな髪は短く刈りあげられている。
―――
三人の男の名前はそれぞれ、レックス、パトリック、サイモンとのことだ。
「よろしく」
アルは、三人それぞれと握手する。
「……それで早速ですが、あなた方が使う武器を見せて頂きたいのですが」
アルは、レックス達にそう言った。
「はい、かまいませんよ。では少し待ってて下さい」
レックスは、パトリックとサイモンを連れてギルドの奥へ。
「お待たせしました」
彼らが持ってきたのは、やはり魔装銃だった。だが、いつも見ていたのとは少しだけ形がちがう。銃身下が開くようになっている。
「ここに、魔力をこめた魔石を入れるんです」
「なるほど。魔力センサーには……」
「撃つ時以外は、引っかかりません」
「撃つ時以外は……か……やっぱちょっと不安だな……」
アルはしばらく考えた後、
「全帝さん、射撃場的な場所ありませんか?」
「射撃場なら、ここから少し行った先にある。だが何故だ?」
「理由は後で分かります。みなさん、ついてきて下さい。」
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