初陣

7/11
前へ
/571ページ
次へ
 それから少し時間が経って、アルは無帝として黒コート姿。そして、アルはギルド《王の武具》にいる。場所は城のすぐ近くだ。 「無帝、この三人が同行するガンナーだ」  全帝が言った。彼の隣には、三人の男がいる。ガタイはそれなりに良く、みんな髪は短く刈りあげられている。 ―――  三人の男の名前はそれぞれ、レックス、パトリック、サイモンとのことだ。 「よろしく」  アルは、三人それぞれと握手する。 「……それで早速ですが、あなた方が使う武器を見せて頂きたいのですが」  アルは、レックス達にそう言った。 「はい、かまいませんよ。では少し待ってて下さい」  レックスは、パトリックとサイモンを連れてギルドの奥へ。 「お待たせしました」  彼らが持ってきたのは、やはり魔装銃だった。だが、いつも見ていたのとは少しだけ形がちがう。銃身下が開くようになっている。 「ここに、魔力をこめた魔石を入れるんです」 「なるほど。魔力センサーには……」 「撃つ時以外は、引っかかりません」 「撃つ時以外は……か……やっぱちょっと不安だな……」  アルはしばらく考えた後、 「全帝さん、射撃場的な場所ありませんか?」 「射撃場なら、ここから少し行った先にある。だが何故だ?」 「理由は後で分かります。みなさん、ついてきて下さい。」
/571ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8289人が本棚に入れています
本棚に追加