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大通りから外れた道を、ライトが歩いている。気にはしていないが、ひしひしと視線を感じる。ヒソ・・・こんな所に観光客が何しに来たんだ?
確かに観光するには何もなく、賑わってもいない。
ライトは道の真ん中で止まった。
・・・その瞬間を待つ者がいた。
「リュミエール騎士団は、この地に血を流しにきた。」
ギュイン!ボウガンから閃光の矢が放たれた。
素人が扱うには、狙いが不正確になる。矢先は真っ直ぐ・・・街の男の子を捉えている。
バッシュ!
その手にはボウガンの矢が握られている。
シュゥー
手のひらが赤みを帯びている。
「痛ってぇな。見られているのはわかってはいたが、命を狙われるとはな。」
矢が飛んできた方向を見る。
男の子は変わらず、遊んでいる。
姿はない。
手に持った矢を地面に投げつける。その顔に怒りの表情がみてとれる。
「それが、おまえらの態度か?」
ライトの声が漏れる。
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