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この男はライト。リュミエール騎士団第5支部ドラゴン対策室所属。まだ性根といえる年齢である。
ライトは考えている、埃の被った椅子の上で・・・。
ギィ・・・ギィ・・・。椅子が揺れる。
ジジッ・・・。
「ドッドゥドラゴンが・・・。」
ライトは首を上に反応する。
ドラゴンが現れた!こんなところに今更・・・何をしにきたというのか!
ジジッジジッ!
「は・・・・・わぅ・・・。」プチっ。
?!・・・。
ハギッ!ダッ!ライトが走り出す。
後ろから冷静な声が聞こえる。
「そんなに走ることもなかろう。ドラゴンが暴れるのであれば、外だけではなく、ここにも被害が及ぶであろう。」
この冷静な男はグロウリオ。リュミエール騎士団第5支部ドラゴン対策室所属。ライトの上司である。
上司といっても、騎士団は能力主義であり、力ある者、知恵のある者は上司、部下ということを問わない。
ライトが少年でありながらも、前線にいるのも能力があるからである。
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