シュヴァリエ デ リュミエール

6/94
前へ
/160ページ
次へ
ミリアの剣撃はダンスをするかの如く、舞っている。 タッ!タッタッ!タッタッ! しかし、ダンスの流れにも、止まる瞬間がある。 腕を掴む。 ミリアの顔から緊張感が抜ける。ニコッ。 「それで、第・・・5支部?戻ってきなよ。」 顔がグッ!と近づく。 「戻るのは、部隊長やその上が決めることだ。」 とぼけている。 「それでも、リュミエール騎士団は、その点には融通が利くゲシ。」 余計なことを・・・。 廊下には様々な人が通る。だけど、その特徴的な語尾は隠せない。 「「ジョン・ポリドリ!」」 姿を隠しているのが滑稽にしか見えない・・・。 吸血鬼と思われる風貌でふらふらと歩いてくる。 「見つかったゲシか?上手く隠れていると思ったゲシ。」 ジョン・ポリドリは気付いていない。その特徴的な語尾に・・・。 冷ややかな目で2人は見ている。同時に毒気が抜け、ミリアは剣を納めた。
/160ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加