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ミリアの剣撃はダンスをするかの如く、舞っている。
タッ!タッタッ!タッタッ!
しかし、ダンスの流れにも、止まる瞬間がある。
腕を掴む。
ミリアの顔から緊張感が抜ける。ニコッ。
「それで、第・・・5支部?戻ってきなよ。」
顔がグッ!と近づく。
「戻るのは、部隊長やその上が決めることだ。」
とぼけている。
「それでも、リュミエール騎士団は、その点には融通が利くゲシ。」
余計なことを・・・。
廊下には様々な人が通る。だけど、その特徴的な語尾は隠せない。
「「ジョン・ポリドリ!」」
姿を隠しているのが滑稽にしか見えない・・・。
吸血鬼と思われる風貌でふらふらと歩いてくる。
「見つかったゲシか?上手く隠れていると思ったゲシ。」
ジョン・ポリドリは気付いていない。その特徴的な語尾に・・・。
冷ややかな目で2人は見ている。同時に毒気が抜け、ミリアは剣を納めた。
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