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 こうなったらもう……恥ずかしいとか、なりふりかまってる場合じゃねぇッ!!  急いで隣の教室を出て、オレは階段に向かう。 ーーくそっ!!  なんで二年の教室は、三階にあんだよッ!? 「ーートキぃ、今日こそ聞かせてもらうんだからねっ!!!!」  やべぇ…………  『鬼の声』が背後からもう、すぐそこまで迫って来てやがる!!  オレは階段を一段、いや二段飛ばしで降りていく…………  ハアッ…ハァッ……ダメだッ!  このままじゃ追いつかれるッ!! ……こうなったら仕方ねぇッッ!   必殺の三だ……ってアブッ!? ……やっぱり、二段で。  何事も……無理はよくないよな、うん!
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