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またその話かよ…全く…これで何回目だよ竜司の奴…
『やらねーよ。』
『何でだよー…』
毎度の事ながら…竜司の奴はゆっくりな口調で喋りやがる…しかも女みたいに頬を膨らませて…
『はぁ…柔道をしたって金になんねーし、女にもモテねーからだよ!』
『あんなに強かったのに?』
もういい加減にしてくれ竜司ー…その頬を膨らませるの洒落になってないから…お前美形だから似合い過ぎて洒落になってないから!
俺は眉を吊り上げ舌打ちをし、苛立ちを見せ付けるように竜司から顔を背けた。
『そんな怖い顔してると、また勘違い野郎が現れ………あ、ほらきたー。』
竜司は俺の肩を叩き、ほれほれと俺の正面を指さしている…すると…
”テメェ!何ガンつけてんだゴラァ!あぁ!?”
あー…目立ちたがり屋の馬鹿3人組が、がに股でこっちに歩いて来るねー…
『ねぇ英雄…アイツの頭スゲーボンバーだよ…超アフロだよー』
竜司は爆笑しながら奴らに聞こえるような大声で話し掛けてきた…コイツわざと大声で言ってやがるな…
そして勿論…アイツ等に聞こえてないわけもなく…流石に頭に来たのかこっちに走って来る…
『あーあ…竜司、お前が挑発したんだから一人で何とかしてこいよ…』
『えー!?英雄も楽しもうよー!』
『…気分じゃねーよ…』
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