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俺は竜司を無視して、またビールを飲みはじめる。すると竜司はぶつくさ文句を言いながら不良三人組の元へ歩いていった…
別に俺が行かなくても三人程度ならお前一人でも簡単だろう…
俺はアイツ等が喧嘩を始めるのを見ていた…
……………
右フックに左ストレート…素早いステップの後、右ハイキック…そして最後に…アフロには…綺麗な肩車…
『アイツの格闘センスは天才的だな…』
そう…惚れ惚れするくらいに……
……………もし…もし竜司が柔道をやっていたら…
いやいや!何を考えてんだ俺は!アイツが柔道をしてたら何だと言うんだ!!
『おーい英雄ー!コイツ等許してくれってー!』
竜司は不良共に正座させ、なんか楽しんでいた…はぁ…全く…
『そろそろ、もう切り上げるぞー!明日も学校だー!』
そう…もしアイツが柔道をしてたとしても…きっと何も変わらないんだから…
竜司は浮かれ気分で走ってきて、これからカラオケ行かない?なんて…俺達はそんな他愛もない事を話ながら、のんびり家に帰ったのだ…
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