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『誰だ扉を開けなくした奴は!!ついタックルしちまっただろう!』
…あっ…タックルでね…
流石は重量級…やることが豪快だこと…
『出てこいコラー!握り潰すぞー!』
あーあー…凄いお怒りだよ…しかし…まるでゴリラのようだ…歩き方とか…体型とか…
てか握り潰すって!!恐いから!それマジで恐いから!!
先輩だったら本当にやりそうだから!!自衛隊くるから!!
俺は後が恐いので仕方なく右手を上げて先輩に挨拶する。
『どもー、先輩』
太郎先輩は俺に気付き、鬼の形相がいつもの表情へと戻っていく…
いや…むしろ……
『何だお前かよ…』
何故かガッカリさせてしまったようで…先輩に大きな溜め息をつかれてしまった…
『なんすか…その冷たい態度は…』
俺は先輩を睨みつけて少し拗ねてみたり…
『だってよ…扉に細工してあったもんだから、どっかのバカップルが、いかがわしい行為をしてるもんだと思ってよ…』
先輩は本当に残念そうに話している…
あはーはー…成る程ね…
つまり、そのバカップルの行為を邪魔するために意地でも扉を開けたわけね…
でもそこに現れたのが俺だった為に凄くガッカリしてると…
はぁ………
『先輩…それモテない男がやることですよ…』
『ほっとけや!!』
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