居酒屋にて

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入り口のドアを開けると、週末だけあって100席ほどある広いフロアのテーブルはほぼ埋まっており、大賑わいだった。 「いらっ…い…ませ~!ご予約…れ…すか~?」 近くの店員が声を掛けてきたが、騒がしくてよく聞き取れない。 が、おおよその見当はつくので、藤木は、 「立花で予約してます。」 と伝えた。 店員は、 「確認しますので少々お待ちください。」 と笑顔で答え、近くのキャシャーにある予約表らしき紙で確認し始めた。 待っている間フロアを見渡していると、奥のほうに見覚えのある3人を見つけた。 「席分かりました!」 そう店員に告げると、藤木は奥のテーブルへと急いだ。
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