騎士道~其の壱~

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「藤原レオ!あんたは私の騎士になりなさい!」 正直に言う。 意味がわからない。 鷲のバッチだからやはりこの人も先輩なのだろう。 だがさっきの先輩といい、今目の前にいる先輩といい、何故僕を探しているのだろうか。 「藤原レオは確かこのクラスのはず!でてこないなら、校長のヅラを燃やした罰をなすりつけて退学にするぞ。」 どんな権力者だと思いながら、もしかして犯人が僕ってバレてるんじゃという疑問もでてきた。 恐る恐る手をあげて声を出してみた。 「藤原レオは僕ですけど。」 「ふむ。さっき三年の先輩の時なんで返事しなかったの?」 「いや、しましたからね。『いないならいないって本人がいえよー』って言ったので『いません』って言ったらスタスタと歩いていったんです。あの先輩。」 「あんの本の虫…!!今度あいつの本全部燃やしてやる。あ、その時は君にも協力を頼もうかな。」 「な、なんの話ですか?」 僕の耳元で彼女は呟いた。 「この世界ではありえない力。私見ちゃたんだよねー。君、魔法使えるみたいだね?あ、ちなみに私は生徒会長ね。」
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