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「なんで?」
「は?そりゃこっちのセリフだっつの。
なんでこんなとこに来てんだよ。」
顔を見合わせた大輔と美帆ちゃんは、お互いここにいることが謎だと言って問いただす勢い。
・・・っていうか“こんなとこ”?って言った?言ったよね、大輔っ!
やってきて開口一番がソレなの?と、文句のひとつでも言ってやろうかと思ってる私に気付いた彼が首を横に振りやんわり阻止。
んー
不本意ながら、大輔と美帆ちゃんのただならぬ雰囲気から仕方ないかと黙っててやることに。
「なんかあった?」
怒りそうになったのを鎮めていると、彼が穏やかな口調でふたりに問いかけた。
そう、とても穏やかに。
だけど
それなのに
我が弟ってば
「あんたに関係ない。」
刺々しい態度と言葉。
それには私も我慢ならなくて、いい加減にしなさいと喉まで出かかったのに、またしても、今度は美帆ちゃんに先を越される結果に。
「なに偉そうなこと言っちゃって。
ダイちゃん、人のことそんなに偉そうに言えるの?」
結構な剣幕に私は思わず一歩引いてしまった。
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